日本人従業員の方への支援 
― 多文化社会で必要な「力」 ―

―「あたりまえ」の理由を理解する―

 外国の方と話をする時に、「相手が自分の意図を理解してくれない」「言った事を理解してくれない」と感じた事のある人は、とても多いのではないでしょうか。その時に考えて頂きたいことは「あたりまえとは何だろう」という事です。
 私たち日本人は、世界的にも「非言語的なコミュニケーション」の比重が多いのが特徴です。いわゆる「共通の認識」というものなのですが、外国の方は私たちが当たり前に持っている「共通の認識」を持っていないという事なのです。
 日本人特有の「非言語的コミュニケーション」は、日本語の出来る外国人にとっても非常に難しいものです。当社では、外国の方とのコミュニケーションギャップを解消するために、外国の方に「伝わる話し方」を文化的な側面も踏まえて講義しております。

―自分たちの「文化」を伝える力―

 外国人の方と円滑に仕事をするために相手の文化を理解する事も大切ですが、それと同じくらい「自分の文化」を伝えていく必要があります。日本語学校で日本語を勉強された方であっても、「日本人の文化」を理解している人は殆どいらっしゃいません。それは、「誰も教えていない」からなのです。日本語学校は、あくまで日本語を教える場所であるため、教える先生に異文化コミュニケーション力は求められていないのです。
 日本の文化を伝えるためにも、「自社の文化」を伝えるためにも、まず私たち日本人が「非言語を言語化する」事が必要なのです。日本人特有の「非言語的コミュニケーション」は、日本語の出来る外国人にとっても「理解できない事だらけ」なのです。私たちが、彼らの「?」を解決できるように説明しなければ、相手も私たちの事を理解できないのです。
 当社では、そのようなコミュニケーションギャップを解消するために、日本の方へ向けて「自分の事を伝える力」とともに、無意識化している文化的な側面も踏まえてお伝えしております。